「今日は元気がなかった」。気になる様子を伝える言葉ですが、それだけでは、どんな場面だったのかが次の人には分かりません。気づきを伝えるときは、見たことと自分の受け止め方を、少し分けてみましょう。
この記事の会話や場面は、日々の工夫を考えるための架空の例です。特定のご利用者さまの事例ではありません。
様子を、具体的な場面に戻す。
「落ち着かなかった」「協力的だった」といった言葉を使う前に、何を見てそう感じたのかを思い出します。いつ、どこで、どんな声かけをしたときに、どのような返事や動作があったのか。相手の性格を評価する言葉より、そのときの場面を伝える言葉を選びます。
ご本人の言葉は、言葉のままに。
たとえば、ご本人が「今日は散歩に行かない」と話したなら、その発言と、外出を見送ったことを伝えます。「外出への意欲がなくなった」と意味を広げすぎないことが大切です。理由を確認していなければ、分からない部分を推測で埋めず、「理由は確認できていない」と添えます。
対応したことと、確認したいことを添える。
気づきだけでなく、どのように対応し、その後どうだったかも伝えると、次の人が状況をたどれます。「何を確認したいか」があるときは、それも分けて書きます。急いで判断や対応が必要だと感じる場合は、記録を残すだけで済ませず、所属先で決めた連絡方法に沿って報告しましょう。
必要な相手に、必要な内容を。
記録や連絡には、ご本人の暮らしに関わる情報が含まれます。業務で決められた共有方法を使い、関係のない人に広げないようにします。文章が整っていることよりも、次の支援に必要な情報が、事実に沿って届くことを大切にしたいものです。
今日から使える、小さなメモ
- いつ・どの場面で:
- 見たこと・ご本人が話したこと:
- 自分が対応したこと・その後の様子:
- まだ分からないこと・確認したいこと:

